この頃サンコはまだ3歳。
こういうかしこまった席ではまだまだじっとはしていられない。
私がニコを見ながら着席し、カシラは廊下でサンコを抱っこして
窓越しに参列という形をとった。
三人目というのもあり、お菓子の与え方もゆるゆるだった。
当時、サンコは「ハイチュウ」にハマっていた。
三歳児にとってそれはそれは美味しかっただろう。
いざという時には「必殺ハイチュウ」で乗り越えていた。
この卒園式でもその手を使おうと計画を練っていたのだ。
カシラには「どうしても騒ぎそうになったらあげてね!」と渡していたのだが
どうやら式が始まる前に次から次へと渡してしまい
サンコにとってはもはや「ハイチュウ祭り」だったのだ。
まあでも「ハイチュウ祭り」を終えたサンコは祭りの後の静けさの通りだった。
もういろんな事が気になって泣くに泣けない卒園式でした。